とびひ

こんなお悩み・症状はありませんか?
- 虫刺されやあせもを掻いたところに水ぶくれができた
- 水ぶくれがどんどん広がっている
- かさぶたのようなものができて黄色い液が出ている
- 子供が顔や体を掻きむしってしまう
- 保育園や幼稚園でとびひが流行している
とびひとは
とびひは、細菌感染によって起こる皮膚疾患で、医学的には「伝染性膿痂疹」と呼ばれます。
虫刺されやあせも、擦り傷などを掻いた傷口から細菌が入り込み、水ぶくれやかさぶたができます。火事の飛び火のように、あっという間に体のあちこちに広がることから「とびひ」と呼ばれています。
主に乳幼児から学童期の子供に多くみられ、特に汗をかきやすい夏場に発症しやすい傾向があります。接触によって他の子供にうつるため、保育園や幼稚園で集団発生することもあります。
適切な治療を行えば数日から1週間程度で改善しますが、放置すると全身に広がったり、重症化したりする可能性があります。

症状
とびひには2つのタイプがあります。
水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)
最も多いのは「水疱性膿痂疹」で、黄色ブドウ球菌が原因です。小さな水ぶくれができ、次第に大きくなって膿を持ちます。
水ぶくれは破れやすく、破れるとジュクジュクとした赤いびらんになります。かゆみを伴うため、子供が掻いてしまい、掻いた手で他の部位を触ることで全身に広がります。
顔、首、手足など、どこにでもできます。夏場に多くみられ、乳幼児に好発します。
痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)
もう1つのタイプは「痂皮性膿痂疹」で、A群β溶血性連鎖球菌が原因です。
赤く腫れた部分に膿を持った水ぶくれができ、厚いかさぶたになります。発熱やリンパ節の腫れ、のどの痛みを伴うことがあります。
季節を問わず発症し、子供だけでなく大人にもみられます。重症化すると、急性腎炎などの合併症を起こす可能性があるため注意が必要です。
原因
とびひの原因は、黄色ブドウ球菌やA群β溶血性連鎖球菌などの細菌感染です。これらの細菌は健康な皮膚には感染しませんが、虫刺され、あせも、湿疹、擦り傷、アトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が低下していると、傷口から侵入して感染します。
鼻の中には黄色ブドウ球菌が常在していることが多く、鼻をいじった手で傷口を触ることで感染が広がります。子供は、かゆみに我慢できずに掻きむしることが多く、爪に細菌が付着して他の部位に広げてしまいます。
また、とびひの水ぶくれの中には大量の細菌が含まれており、水ぶくれが破れると周囲や他の人に感染が広がります。
高温多湿の環境では細菌が繁殖しやすいため、夏場に発症しやすくなります。プールや共同浴場などでの接触、タオルの共用なども感染経路となります。
治療
抗菌薬
とびひの治療は、抗菌薬が基本です。軽症で範囲が狭い場合は、抗菌薬の外用薬を患部に塗ります。広範囲に広がっている場合や症状が強い場合には、抗菌薬の内服治療を行います。
内服薬は、医師の指示どおりに最後まで飲み切ることが重要です。途中でやめると、再発したり耐性菌が発生したりする可能性があります。患部を清潔に保つことも大切です。
肌のケア
1日1回は、石鹸をよく泡立てて優しく洗います。ゴシゴシこすると傷が広がるため、泡で包み込むように洗います。洗った後は、清潔なタオルで押さえるように水分を拭き取ります。
水ぶくれは、自分で破らないようにします。破れた場合は、浸出液をガーゼで拭き取り、薬を塗ります。爪は短く切り、掻きむしらないようにします。
かゆみが強い場合
かゆみが強い場合は、抗ヒスタミン薬の内服も併用します。タオルやバスタオル、衣類は家族と別にし毎日洗濯します。プールや入浴は、他の人への感染を防ぐため、治るまで控えます。
保育園や幼稚園は、医師の許可が出るまで休む必要があります。
当院では、症状に応じた適切な治療を行い、早期回復をサポートいたします。とびひが疑われる症状がある場合は、お早めにご相談ください。
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